「とんぼのめがねはみずいろめがね〜♪」
誰もが知っているあの童謡、実はいつも遊びに行く水辺にそのトンボはいます。
かぷかぷで行く、沢や池でよく飛んでいる、青白い体の【シオカラトンボ】というトンボです。
水辺の草や枝の先に止まっていたら、そっと近付いて見てみましょう。
ほんとうに青いお空のような水色の眼をしています。
もし、ぱっと飛んで逃げてしまって見られなかったとしても大丈夫。 暫くすると近くに戻ってきて止まってくれます。
また戻ってくるのは、自分の縄張りを守っているから。そこから離れたくないのです。
その証拠に、同じ色をしたトンボが入ってくると、 たちまち飛び上がって追い払いに行きます。
ときには、パシッパシッと体当たりの音が聞こえるほど。
そうまでして、縄張りを守るのはメスがやってくるのを待っているオスだから。
シオカラトンボのメスはオスと違って黄色っぽい色。 色形が麦の茎に似ているから、ムギワラトンボと呼ばれています。 眼はオスよりも緑色っぽい感じ。
でも、実はオスも幼虫から成虫に羽化したばかりの時は、
メスと同じような黄色っぽい色をしています。
成熟するにつれて体が黒っぽくなり、さらに白い粉を吹いて色が変わるのです。
この粉を塩に見立てて、シオカラトンボと名付けられたそう。
イカの塩辛ではないみたい。
確かにイカの塩辛ならピンク色ですもんね。
縄張りを守って無事にメスと巡り会えると、オスとメスは連結して飛びます。
シオカラトンボの連結飛行はオスの下でメスがくるっと体を丸めるPのような形。
トンボの種類によって一直線に繋がったり、ハート型に繋がったりと違いがあります。
シオカラトンボは、池のような流れのない水辺が好きで、
5月から10月頃まで長い期間見られます。
また、シオカラトンボによく似たオオシオカラトンボという種類もいます。
大きさはほとんど変わらないので、遠目では違いが分かりにくいですが、
眼を見るとすぐに違いが分かります。
オオシオカラトンボは水色めがねではなく、サングラスのような黒色。
次に出会った時は眼をみつめてみてください。
さかでぃ
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自然や環境のメッセージを人に伝えるインタープリター。
幼少期は虫捕り少年。
大学で水産学や動物生態学を学ぶ中で
科学コミュニケーションに興味を持ち、環境教育の道へ。
現在は、一児の父としてかぷかぷに参加中。
(次回は、9月15日に更新予定です。おたのしみに!)
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